悩みを再設定する3つの質問

あなたの「悩み」はズレている。だから、悩みを再設定しよう!

そう言われても、どのように「正しい悩み」「真の悩み」を設定すべきか、わからない人がほとんどでしょう。そこで、「悩みを再設定する3つの質問」を教えます。

1 本当に困っていることは何ですか?

「大地震が起きるかも。たいへんだ! 心配だ!」

仮に大地震が起こっても、死者も被害者も出ないのであれば、それほど心配はありません。つまり、あなたの本当の悩みは「大地震が起きる」ことではないのです。

しかし東京に住んでいるあなたは、漠然と「大地震が心配」なので、佐賀県に移住しました。

地震の心配は、ほとんどなくなりました。しかし、あなたは思います。

「大規模な台風がきたらどうしよう?」

あなたが本当に、困っていることは何ですか?

「地震が起きること」や「台風で被害を受けること」ではなく、「いろいろなことが心配になる性格」ではありませんか? 私が思うに、「テレビの不安を煽る報道に影響されやすい」「ネガティブへの注目が強い」ことが、本当の問題なのです。

そう考えれば、対処法は明確です。

▼不安を煽るテレビのニュースは避ける
▼テレビやネットの視聴時間を減らす
▼ポジティブ日記を書いて、ネガティブ集中の癖を直していく

これらを3カ月も続ければ、「地震が起きるかも」「大災害に巻き込まれるかも」という不安は、かなり軽減しているはずです。

多くの人は「○○したらどうしよう?」「○○が心配だ」と言いながら、何一つ対策を講じていないのが実情です。「災害が怖い」と言いながら、防災グッズや食料の備蓄をしている人はどれだけいるでしょう。結局のところ、「心配症」なだけなのです。

あなたが本当に、困っていることは何ですか?

この問いによって、あなたの「自己洞察」は深まります。

自分と向き合って「本当に困っていること」「本当に改善したいこと」を発見しましょう。

身体的な劣等感が整形で解消できない理由

2 その悩みが解消すると、あなたは満足しますか?

「鼻が低いのがコンプレックスです」

先述のFさん同様、身体的な特徴に劣等感を持つ人は、とても多いです。Twitter調査によると、83.1%の人が、さまざまな身体的な劣等感を持っていました。みんな何かしらのコンプレックスを持っているもので、珍しいことではありません。

それでも、どうしても鼻が気になるので、美容整形外科手術を受けました。手術は成功し、鼻筋がスーッと通り、美しい鼻を手に入れることができました。

その結果に、「いやあ、本当に手術してよかった。これで幸せに生きられます」と、あなたは満足するでしょうか。

実は、ほとんどの人は、そうなりません。今度は「一重のまぶた」が気になります。「目の手術もしないと……」とキリがないのです。

あなたが本当に困っているのは、「鼻が低い」ことではなく、「自分に自信が持てないこと」ではないでしょうか。容姿をいくらいじっても、自分の自信にはつながりませんから、あなたはいつまでたっても満足できない。

つまり、「悩みの設定」が間違っていたのです。

では、どうするか。

「自分に自信が持てない」が、あなたの真の悩みであれば、自分に自信を持てるようになればいい。自分の行動、努力によって、自分が成長した瞬間に「自信」は生まれます。

「鼻が低いせいで、彼氏がいない」ということであれば、「料理教室に通って料理の腕を磨く」というのはどうでしょう。

仮に彼氏ができなくても、「何かが上達した」という体験は、あなたに自信をもたらします。

ウジウジした自分とは違う、別次元の自分に変われるはずです。