高校野球で最も見苦しい行為

玉木 正之、小林 信也編『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)

【玉木】「高校野球の日本一」「日本一の野球高校」を決めなければならない理由などないのですからね。

私は、高校野球で最も見苦しい行為は、大人の監督がサインを出して、高校生の選手を命令通りに、将棋の駒のように操って動かしていることだと思っています。作戦を考える、という野球で最も面白く楽しい行為を大人が奪ってしまって、高校生を好きなように動かしている。

高校野球なら作戦も高校生に考えさせてやらせるべきで、大人が奪い取ってはいけないですね。指導者は練習のときはグラウンドで指導しても、試合となるとネット裏で高校生たちのプレイを見守るべきですよ。

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