「そもそもなんのために結婚式をするんだっけ?」

・結婚費用:約469万円

出所がブライダル情報誌という結婚をビジネスとする業界である以上、高めの結婚費用が算出されている可能性があります。

「他人がどうしているか」が気になる国民性の日本ではとくに、「みんなこれぐらいお金をかけているなら、私もこれぐらいかけよう」という心理が刺激され、結婚費用の上乗せが期待できるからです。

特別な事情がなく、新郎新婦や両家の親類ともに同意するかぎりにおいては、神社で親族のみの結婚式という選択肢もあります。格式にもよるでしょうが、私が知るかぎり、西洋式の結婚式に比べ、費用が抑えられるケースが多く認められました。

ここでこんなフレーズを唱えます。

「そもそもなんのために結婚式をするんだっけ?」

見栄を張りたいから? 披露宴をしたいから? 人生一度きりの記念だから? 両親への感謝を示したいから? 「結婚式は、かけた金額で測るものではない」という共通認識が家族にあれば、約469万円という平均値は、あまり関係のない数字になります。神社で挙式のみならば、10万円のプランさえあります。もちろんパートナーや親族との価値観の一致やすり合わせ、尊重が必要ですね。あくまで価値観次第です。

写真=iStock.com/imacoconut
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費用をかけたところで子供の学力が上がるとは限らない

・教育資金:約1002万円

前提:子ども1人当たりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合)

教育資金は、たとえば次の項目で大きく変わります。

・娯楽をどう解釈するか
・どこに住んでいるか
・子どもが自分の家庭を裕福だと思っているか

「娯楽=金銭の対価としてたのしむもの」と無意識に刷り込まれていると、遊園地やキッズパークが娯楽になります。お金はかかります。

逆に「娯楽=自然という資源とともにたのしむもの」という価値観であれば、山遊びや川遊び、海水浴に田んぼ遊びが娯楽になります。お金はかかりません。

また、たとえば東京で「お受験」をすれば、塾通いなどで費用は必要です。一方で、田舎に住んでいれば、中学や高校が近くになく、下宿費用が必要な場合もあります。

日本で今後フリースクールが一般的になる可能性もあります。仮にそうなれば、費用はさらに千差万別となるでしょう。

私が同級生を見ていて思ったのは、塾に通わずとも成績がよい人もいれば、逆もしかりです。結局は、本人の目的意識や意欲によるところが大きく、費用をかけたからといって、学力が上がるとはかぎりません。

私も高校のとき塾通いしていましたが、まったく勉強意欲がなかったので、好きな科目以外はさぼってばかりいました。友人とワイワイ夕飯を食べることがたのしみで、夕飯後に友人は塾に行き、私は帰宅してテレビの前で放心という始末。お金がかかっているのに親不孝なことをしました。