※本稿は、配当太郎『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
株式投資でも「大貧民」になる可能性がゼロ
配当株投資とは、どんな投資法なのか?
その持ち味を知るためには、配当株投資の「位置づけ」や「特徴」をきちんと理解しておく必要があります。
株式投資をやっている方にとっては基本中の基本ですが、これから始める初心者の方のために、株式投資のイロハを最初に確認しておきます。
株式投資で利益を得る方法には、大きく分けて2つのアプローチがあります。
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」です。
キャピタルゲインは、購入した株が買った時よりも高値になった時に売却して利益を得る……という投資法です。
株式投資というと、このキャピタルゲインを思い浮かべる人が多いようです。
一度の取り引きで大きな利益を得られることもありますが、購入時よりも株価が下がっていれば、利益は得られません。「大富豪」になる可能性がある代わりに、「大貧民」になるリスクもありますから、見方によっては、ギャンブル的な要素が強い投資法といえます。
インカムゲインは、株を保有していることで、その企業が利益の中から株主に分配する「配当金」によって利益を得る……という投資法です。
この本では、配当金を主な目的とした株式投資を「配当株投資」と呼んでいます。
配当株投資は、キャピタルゲインのように株を売買して利益を得る必要はなく、投資先の企業が利益を上げ続けていれば、その株を持っている限り、継続して配当金を受け取ることができます。
莫大な投資資金を持っていない限り、短期間で「大富豪」になれる可能性はゼロですが、あっけなく「大貧民」になる可能性もゼロです。
時間をかけて、コツコツと地道に利益を積み上げていくタイプの投資法ですから、すでに株式投資をやっている人でも、そこに物足りなさを感じている人が少なくありません。
キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを選ぶかは、自分の好みや生き方が分かれ目になると思います。