「老後はお金と時間はあるが、体力がない」と言われて信じる人は危険
・お金・時間・体力すべては手に入らない?
大学生の頃、こんなことを耳にしました。
「大学生は、時間と体力はあるが、お金はない。
社会人は、お金と体力はあるが、時間はない。
老後は、お金と時間はあるが、体力がない。」
なるほどたしかに、一理あると思いました。と同時に、「じゃあ社会人のときにお金・体力・時間のすべてを手に入れてみよう」と思いました。
私は無理や不可能と言われているものは、「ほな自分が不可能でないことを証明したろやないか」と考える性分です。
経済的自由を得て自由な人生を描く、というFIRE達成は、すべてを手に入れることにもなります。
「老後はお金と時間はあるが、体力がない」というのも、はたしてどうでしょうか。そのような不安を覚える暇があれば、日頃から食事・運動・睡眠に配慮し、筋トレをするなどして努力を重ねれば、平均を上回る体力であり続ける可能性は高まります。
登山家の三浦雄一郎さんは、80歳で3度目のエベレスト登頂に成功しています。
「高収入でないとFIREはできない」は本当か
・FIREに必要な資産は○○円? FIRE後は展望が必要? 低収入はFIREできない?
「FIREには○○円必要だ」
「FIREにはその後の目標や展望が必要だ」
「FIREは高収入でないとできない」
この手の話題をよく見かけます。
しかしFIREの実現性や必要資産額は、人によってさまざまです。3000万円で幸せに暮らす人もいれば、3億円ないと不安で仕方ない人もいます。
そもそもFIREを考えるにあたって、お金は精神的な保険や後ろ盾でしかありません。
不動産投資でも株式投資でも、たとえば戦争や疫病等の想定外の事象で価値が崩れる可能性もあります。現行資本主義が崩壊すれば、瞬時に無価値化する可能性もあります。投資や市場というものは、数々の前提条件のうえに成り立つ砂上の楼閣でしかありません。
FIRE達成後、社会的なつながりを持てず後悔する人もいれば、新しい目標を立てたり、趣味を追求したり、新たな事業や興味ある活動(一般的に「仕事」と呼ばれること)をはじめて充実を感じる人もいます。年収が低くても、必死に本で知識を得て不動産投資で成功し、FIREを達成した知人もいます。
年収が低くてもFIREした人が実際にいると知れば、「FIREは高収入でないとできない」といった言説に惑わされることはなくなります。
人は自分が知っている世界のなかでしか、可能性を見いだせません。常識や定説、一般的な意見にまどわされず、自分の信じる道を突き進むこともときに必要です。