就活、結婚、出産、子育て…人生のイベントにかかる予算を疑う

FIREの実現性を考えるにあたり、人生にかかる大きな費用を考えてみます。人生の大きなイベントにかかる一般的な費用は日本FP協会によれば次の通り示されています。これらがいわゆる「常識が示す数値」ということです。

・就職活動費:約10万円

リクルートスーツ代・交通費・宿泊費など(出所:株式会社ディスコ キャリタス就活2021学生モニター調査結果)

・結婚費用:約469万円

結納・婚約~新婚旅行までにかかった総額(出所:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020)

・出産費用:約52万円

出産費用の総額(入院料・室料差額・分娩料・検査・薬剤料・処置など)

(出所:第136回社会保障審議会医療保険部会の資料より出産費用の状況「令和元年度(速報値)」)

・教育資金:約1002万円

子ども1人当たりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合)(出所:文部科学省「子供の学習費調査(平成30年度)」、「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」)

・住宅購入費:約3494万円

(出所:住宅金融支援機構「2019年度フラット35利用者調査」)

平均はあくまで平均にすぎず、自分とは関係ない

ではそれぞれの費用について私ならどう見積もるか、記していきます。就活や出産費用は額が大きくないので割愛します。

大前提として、このように調査された平均額は、私は片っ端から疑ってかかります。これらはあくまで「平均値」であり「情報の出所によっては、情報発信者に都合のよい前提や数字になっている可能性があり、金額の妥当性に疑問が生じる」からです。

平均はあくまで平均、自分とはあまり関係ないと解釈します。人生の大きなイベントにかかる費用は、自分や家族の価値観次第でいかようにもできるものだからです。