忙しいからこそ休みを取る

「忙しくて、なかなか休みが取れない」という声をよく聞きます。言葉どおりだとすると、疲労もストレスも溜まる一方ですから、なんとかしなくてはいけません。

しかし、本当に休みが取れないのでしょうか。もしかしたら「評価が下がると思うと、怖くて有休を取る勇気も出ない」のでは?

そうだとしたら、自分から休みを取りにいっていないだけ。つくりにいっていないだけです。

まずそういう認識に立って、「自分から積極的に休日を取る。休日をつくる」というふうに意識をあらためましょう。

そうすると、“忙しさの波”がよく見えるようになります。そのうえで休める日を見きわめ、たとえば「このプロジェクトを3日前倒しで仕上げ、5日間の休暇を取って旅行に行こう」などと決めるのです。

ちょっと大変ですが、休みの計画が待っていると思えば、がんばれるというもの。スケジュールの前倒しは、「休みをつくるための健康法」になりうるのです。

「やりたいのにやれなかった」未練を減らしてゆく

何かの情報を見て、「ここ、行ってみたいな」「これ、見たいな」「これ、やってみたいな」などと気持ちが動いたとします。そういうときは即、休日のプランにスケジューリングしてしまいましょう。

可能ならその場で劇場やイベントなどの予約をする、それが無理ならメモをして「すぐにやるべきリスト」に入れておく。そんな具合に、気持ちが動いたら即、それをやれる環境を整えておくと、やりたいことを逃さずにすみます。

よくありませんか、「あの映画、見たいと思っていたのに、いつの間にか終わっていた」とか、「あのイベント、絶対に参加しようと思っていたのに、チケットを買うのをすっかり忘れていた」といったことが。

「やりたいのにやれなかった」となると、心に未練が残ります。せっかく芽生えた好奇心も宙に浮いたままモヤモヤと残ります。「思い立ったが吉日」なのです。すぐに着手するよう心がけましょう。

休日の充実度、幸福度がアップします。だらだら、ごろごろしていたら、せっかくの休日があっという間に終わってしまいますよ。