いい状態で一日をスタートするにはどうすればいいか。建功寺住職の枡野俊明さんは「“寝床への未練”を断ち切るための、毎朝1分に満たないルーティンがある。目が覚めたらパッと起き上がり、寝室とリビングの窓を開放して空気を入れ替えることだ」という――。

※本稿は、枡野俊明『仕事も人生もうまくいく整える力 禅が教えてくれる98の養生訓』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

目覚めた後、目覚まし時計に手を伸ばす男性
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いい一日になるかどうかは、「朝」で決まる

「寝起きが悪い」人は、意外と多いようです。

前日に夜ふかしをするせいなのか、不眠症気味なのか、はたまた気の重くなることがあって起きるのがイヤなのか。いずれにせよ、一日のはじまりとしては最悪といわざるをえません。

私たちの活動時間は、一日に16、7時間くらいなもの。スタートからつまずくことによって生じる無駄を挽回できるほど長くはありません。

それにスタートにつまずいた焦りから、次々と余計なトラブルを生じさせてしまうこともままあるでしょう。

いい一日になるかどうかは、「朝」で決まる。人生は「朝」で決まる。

そういっても過言ではありません。寝起きがよくなるよう、前日の夜の過ごし方を見直しましょう。

またどんなにイヤなことが待ちかまえている日でも、それに立ち向かう元気が出るよう、これから述べる「朝の整え方」を参考に、朝の過ごし方を工夫しましょう。