朝のバタバタはトラブルを呼ぶ

学生さんも、勤めに出る人も、たいていの人が口をそろえて「朝は忙しい」といいます。たしかに、やることはたくさんあるでしょう。お子さんのいる方なら、お弁当をつくったり、身支度を手伝ったり、なおさら忙しい。

しかしその忙しさは、シンプルに、ちょっと早起きすれば解決するのではないでしょうか。出かける時刻から逆算して、ギリギリまで寝ているから、忙しなくなってしまう部分がありそうです。「1分を惜しんで寝たい」からかもしれません。

その考えの逆をいきませんか? 「1分を惜しんで起きよう」と考えるのです。実際、「余裕を持って行動するためにはぐずぐず寝ている場合ではない」のですから。

朝がバタバタになると、部屋や台所をぐちゃぐちゃにしたまま出かけたり、忘れ物をしたり、転んでケガをしたりなど、何かしらトラブルが起きるものです。

いまより30分早く起きましょう。朝のバタバタが解消されるばかりか、心にも行動にも余裕が生まれます。静かな気持ちで朝を迎え、ゆとりを持って行動する。それができてはじめて、アクティブな一日のスタートが切れるのです。

“寝床への未練”を断ち切る方法

私はもう何十年来、目覚まし時計のお世話になっていません。毎朝、決まって4時半前後に目が覚めるからです。

“寝床への未練”は一切なし。一度、仰向けのまま、グイーッと大きく伸びをして、「よし!」と気合いを入れて、パッと起き上がります。

そのあと、お寺の門や戸をすべて開けて回ります。そうして朝のさわやかな空気を入れることで、夜の間にこもった空気のよどみを一掃するのです。

みなさんもすべての部屋の窓を開放するのは手間かもしれませんが、せめて寝室とリビングの窓くらいは、出かけるまでの数十分、開け放して空気を入れ替えることをおすすめします。

窓を開けて朝日を浴びる女性
写真=iStock.com/show999
※写真はイメージです

このわずか1分にも満たない行動で、いっぺんに目が覚めますし、これから一日に向かう心身の準備が整います。

「パッと起き上がり、サッと窓を開ける」ことが習慣化すれば、目覚まし時計いらず。いい朝を迎えることができ、最高のスタートを切ることができます。