“運動習慣”はゆるくはじめて、だんだん強度を上げるのがコツ

休日のスケジュールに1、2時間の運動を組み入れてはいかがでしょうか。

平日はラジオ体操をやる5分程度の時間しか取れなくとも、休日ならもっとまとまった時間が使えますよね。やったことのないスポーツに挑戦するのもいいですが、馴染みのある好きな運動をすることをおすすめしたい。

公園で伸びをする女性
写真=iStock.com/K-Angle
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抵抗感なくはじめられるし、自分の力を把握している分、ほどほどにがんばる、その塩梅がわかっているからです。

一番よくないのは、最初にがんばりすぎて、続かないこと。ゆるくはじめて、計画的にだんだん強度を上げていくのが続けるコツです。

ともあれ、週に一度、休日の運動というのは、日ごろの運動不足を解消して体力を増強するにも、気持ちをリフレッシュするにも、とてもいいものです。気分が乗ったときだけ運動するのではなく、休日の計画に組み入れて、習慣的に運動しましょう。

私も以前は空手をやっていました。20年ほど続いたでしょうか。やらなくなってしばらく経ちますが、この原稿を書きながら「またはじめようかなあ」と気持ちが動いています。

体の老化より先に来る「感動の老化」に注意

仕事一辺倒のビジネスパーソンは不器用といいますか、「無趣味」を自認する人が少なくありません。休日になると、たちまちやることがなくて、戸惑うようです。

そういう人は「趣味」という言葉に対して、ちょっと身がまえているところがあるように見受けます。

芸事とか、特別な能力を要するものなどをイメージするのかもしれませんが、趣味は、余暇を楽しむものなのですから、わずかでも「好き」「面白い」と心が動くものであれば、なんでも趣味の範疇だととらえていいのです。

とりあえず休日を使ってさまざまなことにチャレンジし、「これをやっていると、時間を忘れる」とか、「幸せな気分になる」といった、心に潤いをもたらすものを探してみてはいかがでしょうか。

そうしていくつか趣味にできそうなことを見つけておくと、時間が豊かになります。「感動の老化」は体の老化より早く来るといいます。

感動の老化を防ぐためにも、時間を忘れて、我を忘れて、好きな趣味を楽しむ時間が持てれば、命は輝きを増します。体調にいい影響を与えることはいうまでもありません。