調べれば不正解がわかる

僕はアイデアを思いついたら、それが正解か不正解かを知りたくなってしまう性格なので、その考えが本当に成立するのかを調べて確認します。この場合であれば、「もし20~30代の投票率が100%だったら?」という仮説が実現したらどうなるのかを調べてみます。

その結果、正解とわかればスッキリしますし、間違っていたとしても、この解決案は不正解だということがわかりますからね。

調べてみるとたいてい、似たような問題があったり、誰かが解決策を試しているケースが見つかるものです。

たとえば、僕は以前から「日本の税収を上げるために、資産課税を導入したほうがいい」と提案しています。

これは、不動産や株などの資産をたくさん所有している金持ちからもっと税金をとるという仕組みなのですが、じつはフランスに同じような税制があるんです。もちろん国民性や文化などの違いはあるのですが、うまく回っている例があるならマネしたらいいよねと考えたわけです。

ただ、フランスの場合、資産課税のせいで金持ちがロシアに逃げてしまったという別の問題が生まれたのですが……。

そうした失敗ケースも含めて、似たような事例がないか調べてみるのは、問題解決に役立ちます。前例があれば、やった結果どうなったかまでのモデルがあるということなので、自分が正解を見つける近道にもなります。

ネット検索はスマホでするな

僕は半分引きこもりのような生活をしているので、おそらくふつうの人よりもネットで調べものをしている時間が長いと思うのですが、情報収集をするときにマイルールがあります。

それは、「ネット検索をするときには、スマートフォンを使わない」です。出先でどうしてもというときに使うことはありますが、基本的にネット検索はパソコンでします。

なぜかというと、調べものは極力、ストレスフリーでしたいからです。

まず、僕は検索結果を100件表示にしています。1度に見られる情報量をできるだけ多くするためです。検索結果をスクロールしながら使えなさそうなタイトルはどんどんスルーして、信用できそうなタイトルだけを次々に開いていきます。

でも、スマホだと10件表示とかになるので、10件ごとに次の検索結果を読み込まないといけなくて、何倍も時間がかかるんですよね。

あと僕は、信用できそうなページを、タブで次々に開きます。4つ、5つのページをパーッと流し読みしていって、使えなさそうなページがあれば次のタブにどんどん移る。こうすると、たいていの調べものは1分くらいで済んでしまいます。

信用できなさそうなページに関しても、パソコンなら画面が大きいのでページを開いたらパッと見ただけで「このページはヤバいな」って見抜けるんです。でも、スマホは画面が小さいので、かなりスクロールしないと判別できないのも面倒です。

調べている最中に億劫おっくうに感じるとやらなくなってしまうので、ネット検索はできるだけストレスがたまらないようにしています。