日本のウォーターサーバー普及率はわずか4%
ここにもうひとつの数字を加えてみます。日本のウォーターサーバーの普及率が約4%だという数字です。ウォーターサーバー発祥国のアメリカでは家庭用のウォーターサーバーの普及率は約50%、お隣の中国では約32%、韓国では推定で60%の普及率だといいます。つまり海外と比較してみると、4%という数字からは日本が突出して低いことがわかります。
その理由は一般的には海外の水道水の品質の低さに起因すると言われていますが、それだけではないようにも思います。なぜならミネラルウォーターなどを購入している層の人口を分母に計算しても日本のウォーターサーバーの普及率は15%以下にしかならないのです。
「い・ろ・は・す」や「南アルプスの天然水」はお金を出して買うけれどもウォーターサーバーを設置する人は少ない日本。
「ウォーターサーバーを検討したけどやはり高いから」
という意見が現時点では目立つようです。
ウォーターサーバーの水は安いのか
ここでビックカメラが始めたウォーターサーバービジネスの「puhha(プッハ)」の料金体系を確認してみましょう。基本的には毎月天然水1箱(19リットル)を税込み3350円でサブスク購入すれば、サーバーのレンタル料も配送料も無料という仕組みです。追加の水も1箱単位で同じ3350円。500ミリリットルあたり88円になる計算なのでコンビニで持ち歩き用のペットボトルの水を買うよりは安上がりな価格設定です。
一方で買い置き用の2リットルに換算すると352円になります。コンビニで2リットルの天然水を買うと税込みで120円程度ですからそれと比較するとかなり高く感じます。おそらくウォーターサーバーを高いと言う人の価格感はここが根拠になるのでしょう。
ウォーターサーバービジネスに参入している企業の価格体系は同じような方式が多く、毎月一定数の水の購入を前提にサーバーレンタル料が無料というビジネスモデルなのですが、どこも水の価格はそこそこ高い。配達料を考えるとどうしてもそうなってしまうのです。