環境保護活動は重要だけれど…
気候変動は現実です。環境保護活動はとても重要です。でも、メンタルヘルスやニューロダイバーシティーのニーズを持つ人々が機能するために必要な、それぞれにとって適応可能なルーティンをおろそかにすることで、地球を修復しようとは思いません。
そのエネルギーは国会に持っていきましょう。うつ病やADHDを持つ人が環境に最適な行動ができないと腹を立てる人は、深刻な妄想を抱いているのでしょう。
保健専門職の主な信条のひとつに、ハームリダクション(危害削減:健康に被害をもたらすこと、自分に危険をもたらす行動をやめることができない場合、その行動によって発生する危害をできるだけ少なくすることを目的とする指針や政策のこと)があります。誰も一夜にして機能できるようにはできていませんし、障壁を持ち続ける人もいるでしょう。そのときのゴールは危害を減らすステップを踏むことです。まずは自分、それから周りの人たち。最後にコミュニティーです。
まず、個人の危害の削減(自分自身の健康に害を及ぼす行為を自分でやめることができないとき、それに伴う害を極力減らすこと)に取り組む前に、コミュニティーの危害の削減にいきなり飛び込むことはできません。
だから、夫を亡くしたばかりの女性が食事を取ることに苦労したとしても、少くとも環境に配慮した食事を選ぶ義務からは解放されるのです。なぜなら、倫理的に食事を取ることは重要ではなくて、現実の世界では、誰かが何かを毎日食べている、あるいは食べていない場合も含めて、食べることの選択自体が常に倫理的だからです。
食べることができるものを食べるよう促すことは、倫理的選択です。危害の削減は、いつ何時でも倫理的なのです。