リサイクルの分別vs.猫のトイレ掃除
例えば、もしあなたがとてもストレスのある時間を過ごしていたとして、猫のトイレ掃除やリサイクルの分別ができないという場合は、リサイクルの分別をやめて、猫のトイレ掃除をこまめにできるような習慣を見つけることにエネルギーを使うのです。一時リサイクルの分別をしなくても、世界に与える影響は大きくはありません。
でも、あなたの猫にとっては、面倒を見てもらえるかどうかは大きな問題なのです。
私の歯磨き粉付き歯ブラシのこと
私の実行機能の最も弱いところ。それは歯磨きです。学校に通っている時代、会社に通勤している時代にそれが問題になったことはありませんでした。洗面台の前に毎朝立ち、家を出るために準備を整える儀式と、私の吐く息で誰も気分を悪くしてほしくないというモチベーションが重なり、歯を磨くことはまったく苦になりませんでした。
長女を出産したとき、歯を磨くことができなくなりました。どこに行くわけでもなく、「起きて、出かける支度をする」という朝の儀式が「泣き叫ぶ赤ちゃんによって無理矢理起こされ、授乳するために全速力で走る」という儀式に変わったのです。
睡眠不足、家に閉じ込められること、そして新生児をケアするという抱え切れないほどの経験に集中することで、歯磨きは私の毎日のリズムにとって目的のないタスクとなってしまったわけです。
2番目の娘が生まれたのは、パンデミックによるロックダウンの最中でした。歯を磨かないという最悪の状況が、堂々と戻ってきました。そこに産後うつと(診断前の)ADHDが加わり、歯磨きはあっという間に不可能なリスト入りを果たしたというわけです。
自分を労ること、定着しないように思える適応可能なルーティンを18カ月繰り返した結果、私は自分に正直になり、歯磨き粉付き歯ブラシの144本入りの箱を注文しました。玄関にボウルを置き、そこに歯ブラシを入れ、キッチンに行くとき、あるいは裏口に行くときに必ず1本手に取るようにしました。使ったあとの歯ブラシは、リサイクルできる方法を思いつくまでメイソンジャーに突っ込んでおきましたが、こんな私でも使い捨てのプラスチックには罪悪感がありました。
「パンデミックのときにみんなが使っていたマスクだってプラスチック製じゃない」と、友人のイマーニ・バーバリンは言いました。
イマーニは障害者支援で活躍する女性ですが、障害者と環境保護主義の接点についてよく話します。健康な人が健康になるために必要な場合(マスク、グローブ、処方箋に使われる薬が入ったプラスチックの容器、スポーツ選手のテープなど。宅配のサプリメントさえ分包化されています)、プラスチックの使用は常に受け入れられるというのに、障害のある人がプラスチックを使用すると、途端に地球を破壊していると責める人がいるのだそうです。