リスニングでしくじっても長文で取り返せる力をつける
リスニングは水モノです。本番で緊張したり、周りの騒音で得点を大きく失ったりすることもあります。しかしこの勉強を通してリスニング力と同時に長文力もつけておけば、たとえ本番のリスニングでしくじっても、必ず長文で取り返せるだけの力が身につきます。
オススメの教材は『大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス』です。長文で使った教材をリスニングに使い回すのがベストです。
もちろんいきなりリスニングから始めると120%挫折します(普通に読んでも難しい長文の教材です)。まずは「長文としてじっくり読む」→「単語・解説などを確認」→「音読30回」→「リスニング」という順番です。
ちなみになぜ『ポラリス』が良いかというと、この本の音声は「本番でのスピード」を再現したからです。「本番の長文の理想のスピード」なので、他の教材よりずっと速い音声となっています。
英文について声に出して読む「シャドーイング」の重要性
リスニングの勉強法は「ディクテーション」と「シャドーイング」が効果的です。
ディクテーション(dictation「書き取り」)とは「聞こえる英文をすべて書き取ること」です。書き取るために何回も集中して聞き直すことになるうえ、自分が聞き取れない単語(弱形が多いと思います)がハッキリするので、とても効果があります。
ただし、ディクテーションはとても時間がかかるので、受験生に毎日やってほしいのはシャドーイングです。
シャドーイングとは「リスニングしながら、その英文に影(shadow)のようにくっついて声に出していくこと」です。
字で説明すると簡単そうですが、実際はかなり大変です。
でもその分だけ効果があります。
ただ聞き流すだけだと、一瞬ボーッとしてしまったりするものですが、シャドーイングでは自分の口を動かす分だけ、ボーッとすることが激減します。
シャドーイングは、最初はスクリプトを見ながらで問題ありません。5回ぐらいスクリプトを見ながらシャドーイングしたら、今度はスクリプトなしで行います。5回も見たはずなのに、全然できないものですが(どの受験生でもそうです)、わからないところはまたスクリプトに戻って確認します。