まずは事業者から変化を起こすべき
ここまで、さまざまな一抜け施策を提案してきたが、そもそもこの2年間、飲食店に来る客で「マスク会食」「尾身食い」を徹底する者など少数派だった。大半の人は店に入るとき、便所に行くとき、退店するときだけマスクを着けていたのが実情である。
つまり飲食店に行く人は、正直なところコロナを本気では怖がっていないのだ。人目につく移動時にはマスクを着用し、ハエが手をスリスリする動きのごとくアルコール消毒を施す“儀式”をしないと、「感染対策ができていない、ふしだらな反社会勢力」と周囲に思われてしまう──それを恐れて、形式的におこなっていただけなのである。
最近は、そうした空気さえ崩壊し始めている。サービス利用者の多くは、さっさと運営者に規制を撤廃してほしいと考えているだろうし、実際に撤廃する施設が出てきたとあれば応援することだろう。まずは事業者から変わるべきなのである。
そろそろ終わりが見えてきたコロナバカ騒動の後、おいしい果実を得るための仕込み時期は、いまだ。まずは躊躇することなく、感染対策をやめるべきである。
・世間はもう、感染対策に嫌気が差している。「早く、もとの生活に戻りたい」という気運は確実に高まっており、それに応えるビジネス施策を打つべき局面に入った。
・コロナ後の商売でライバルを出し抜きたいなら、一刻も早く「ウチは今後、感染対策をおこないません」と宣言すべきである。それだけで利用者は増えるに違いない。
・日本人は空気を読みすぎる。政治家や専門家、医療関係者、メディアのあおりを真に受け、なかなか現在のバカげた状況から脱することができない。であれば、事業者が率先して変化を起こし、空気を変えてしまおう。