心の上司を持て

そんなときは、自分で自分の上司を決めてしまいましょう

たしかに、組織が定めた上司は自分で決めることができません。ぼくが言うのは、心情的な上司。自分自身が、上司と仰ぐ上司です。

直属の上司を「ダメ主任」だと見限ったのであれば、その上の係長を自分の上司と決めればいい。

係長もダメなら、課長や次長、その上の部長でも本部長でも構わないし、何だったら別の部署の誰かでもいい。

とにかく、心から信頼のおける人物を見定め、自分の「唯一の上司」として仰げばいいのです。

自分を誤魔化してまで守るべき関係か

もちろん、職場のルールは守らなければいけません。

仮にあなたの“心情的な上司”が課長だとしても、主任を無視して頭越しに意見を言ったり、課されている報告義務をおこたったりしてはいけないのです。

ただし、主任の判断に納得できないときや、明らかなあやまちを発見したときなどは、堂々とそれを指摘するべきです。そうすることで、あなたと主任との関係はますます悪化し、職場の居心地は悪くなるかもしれません。

それでも、所詮しょせんはあなたが見限った上司です。そんな上司に調子を合わせることは、自分を誤魔化すことにほかなりません。

自分を誤魔化してまで、大切に守るべき関係ではないのです。