※本稿は、塚越菜々子『お金の不安をこの先ずーっとなくすために今できる46のこと』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
「お金を貯めたい」が口癖になっていないか
「お金を貯めたいな~」と言いながら、何もしないでここまで来てしまった人、いませんか? ダイエットでもよくありますよね。年中「痩せた~い」と言ってるのに、ポテチを1袋完食したり、寝る前にアイスを食べたり。「貯めたい」と「痩せたい」が、もはやただの口癖になっている人ですね。
貯めたいと思う気持ちにウソはなくても、貯めるための行動を何もしていない人がいます。その理由が「お金を貯めること=お金を使うのを我慢すること=ツラいこと」(ダイエットの場合は「痩せること=おいしいものを我慢すること=ツラいこと」)になっているケースがあります。
お金を貯める基本は「収入−支出=貯蓄」にすること。これは鉄板です。で、収入より支出を少なくするわけだから、使えるお金が減りますよね。あれを我慢して、これをあきらめて……はぁ~。これじゃ、貯める気力がなくなります。
「貯め上手」は優先順位をつけている
でもお金を貯めている人は、実はそんなケチケチ生活からはほど遠いところにいるんです。たとえば自分と同じくらいの年齢で、パートで働いていて、子どもの数はウチより多いのに私と違ってなんか余裕っぽい。それに比べて私はお金がなくて、年中キリキリしているのに、なんで? そういう人っていませんか? もしかしたら、夫の稼ぎがメッチャいい可能性もありますが、多分そういう人は「貯め上手」なんだと思います。
そういう貯め上手さんの余裕を生み出している肝はこの2点!
肝その1 自分は何にお金を使うと満足度が高いかを知っている
子どもの教育にはお金をかけたいから、家は広くなくてもいい。食べることを大事にしたいから、車は中古でいい。オシャレはあきらめたくないから、献立は節約レシピを検索しまくる。自分にとって重要度が低いことの支出を減らすのは、痛くもかゆくもないもの。反対に、重要度が高いことの支出を減らすのはしんどいものです。貯め上手さんは、重要度が低い支出から減らすので余裕があるんですね。
満足度の高いお金の使い方を知る方法の一つが、「これだけは死守したいこと」を挙げること。たとえば、年1回の家族旅行、週末の外食、子どもがやりたいということ、無農薬野菜、動画配信サービス……など思いつくものの中から3つを厳選して優先的にお金を使うようにすると、満足度の高いお金の使い方に近づけます。