「クッション言葉」をつければ、配慮できる人になる
とはいえ、最初は聞く際に、ちょっとした勇気がいるのも確かです。でも、大丈夫です。実は、クッション言葉をつければ、すべてが許されます。クッション言葉とは、文頭に差し込むセリフのこと。
「差し支えなければ、伺ってもよろしいでしょうか?」
「知識不足で、申し訳ございません。念のためにお聞きしたいのですが」
「恐縮ですが、伺ってもろしいでしょうか?」
「もし、お時間があれば、質問してもよろしいでしょうか?」
このようにクッション言葉をつければ、それだけで「配慮したセリフ」になります。対人センスのよさも出ますので、ぜひ使ってみてください。
一方で、こんな人は損をします。
「なんでですか?」「どうしてですか?」と聞きすぎる人。
学生のうちはいいでしょう。でも「ちょっとは、自分で考えろよ」と思われます。社会人は、「答えを求める前」に、「自分なりに考えるのが先」。これが、ルール。対策は簡単。
質問の仕方をパターンで覚えておくだけです。
「○○○といった認識で合っていますでしょうか」と、先に自分の見解を示せばOK。これも、センスのよさ。相手に配慮した会話です。
誤解されやすい人の話し方にある共通点
「遠慮」をせずに「配慮」しましょう、と言いました。ちょっと難しそうに思われたかもしれませんが、話し方を少し変えるだけで、随分と印象は変わります。
今のうちから、好感度の高い人がやっている話し方を知るといいでしょう。少し説明をさせてください。まず、私たちが使っているコミュニケーションには、3つのパターンがあります。
①アグレッシブ型
②ノンアグレッシブ型
③アサーティブ型
では、先に、選択すべきではない、2つの話法の解説をしておきましょう。
主張を押し通す攻撃的なコミュニケーションのことを指します。「私は、残業をすべきではないと思います。会社の方針を考えると、理屈に合いません。なので、せっかくですが、私は残業をしません」といった感じ。間違ったことを言っているわけではないので、意見は通るかもしれませんが、相手を無視しているので、嫌われやすい対話になってしまいます。
【②報われにくい「ノンアグレッシブ型」】
言いたいことを我慢するコミュニケーションです。遠回しに伝えてしまうことや、「わかってもらえるとありがたい」と思い、発言すらしないことも含まれます。「他人に振り回される」「わかってくれない」といったストレスを抱えたり、仕事をお願いできず1人で抱えてしまったり、誤解されやすい対話とも言えます。