隙間時間に何をするかがその後の展開を左右する

⑥のメールやチャットの処理は「1日3回」と言うとハードルが高いようにも感じますが、「+隙間時間」があることで、処理能力の問題は解消できると思っています。相手から届くメールやチャットに都度対応していると、自分のペースが乱れます。こういった“型“を決めることで、集中力がそがれるのを防ぐことができるため、生産性は高まるはずです。

ちなみに私の場合は、電話は一部の限られた人以外は普段出ませんし、通知機能(アラート)もメールやチャットのアイコンバッチ機能を除いてすべてオフにしています。以前に他人のアラートを見てなんとなく「気が散りそうだなぁ」と思ってからずっとそうしていますが、今のところ何ら支障はありません。

なお、「隙間時間」は、日常における待ち時間や電車・タクシーでの移動時間など、見渡せばけっこうあるものです。その時間をネットニュース等を見るのに費やすのか、スマホでこまめに連絡やアポ取りなど仕事の前倒しを行うかで、その後の展開スピードは大きく変わってくることでしょう。

生産性が低い職場の共通点

メールのテンプレート事例 図表=筆者作成

個人や会社から生産性向上の相談を受けることがあるのですが、生産性が低い原因を掘り下げてみると、何か特別な原因があるというよりかは、意外とそういった細やかな型作りを面倒くさがって取り組んでいないために、多くの時間をロスしている事に気づきます。

個性を出すべきところと、出しても意味がないところが逆転しまっているのです。