「頭がゴチャゴチャした時」にすぐできる思考整理法

第2位は『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』でした。

鈴木進介『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』(明日香出版社)

「考えがまとまらず、頭の中がゴチャゴチャしている」「不安とストレスで眠れない」――そんなときはノートの出番です。本書では、悩んだときや迷ったときに有効な、ノートを使ったさまざまな思考整理法が紹介されます。

例えばキャリアを考えたいときには、「キャリア構築ノート」が便利です。「したいこと」「できること」「喜ばれること」を、それぞれ30文字前後の簡潔な文章で表現してみましょう。

かつての著者が「キャリア構築ノート」を書いてみると、「したいこと」が「戦略・計画作成、アドバイス」、「できること」が「文章力、平易な言葉力」、「喜ばれること」が「相談にのる、人のサポート」でした。その結果、「言葉を通じて人と企業の可能性を引き出す」という方向性が見つかり、現在のコンサルタント業や講師業へとつながっていったのだといいます。

頭の中がゴチャゴチャしている人や解決したい悩みがある人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

「まじめすぎる人」はパフォーマンスを落としている

第3位には、『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』がランクインしました。

河野英太郎『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

仕事を一生懸命、まじめに頑張っているのに、なぜか成果が上がらない――。そんなあなたには、仕事をうまく進めるテクニックがたっぷり詰まった本書をおすすめします。

報連相のコツとして挙げられているのは、「自信があるようにふるまう」。あなたは、報告の前に「すみません、まだ準備不足なのですが」「うまく言えないのですが」と言い訳をしてしまっていないでしょうか。これは逆効果。自信なさげにふるまうということで、ネガティブなフィードバックをもらう可能性が高くなってしまいかねません。

同様に、上司などに話しかけるときは、「今、ちょっといいですか?」ではなく「3分ください」を口癖にしましょう。「ちょっと待って」と長々待たされたり、「忙しそうだから」と気を遣って話しかけるタイミングを見計らったりすると、あなたの貴重な時間が奪われてしまいます。ごく短時間で終わる用件だということをアピールすれば、相手も受け入れやすくなり、あっという間に仕事が進んでいくはずです。

著者は、日本人は、まじめすぎるがゆえにパフォーマンスが落ちてしまいがちだといいます。本書の「1%のコツ」を実践して、効率よく仕事を進めましょう。