ブログやSNSは「人生のレール」を増やす絶好のツール
仕事とはまったく無関係の趣味について書いてネットに公開すれば、同じ趣味の人間との交流ができて充実して昼の仕事にもリフレッシュして臨めるようになる。また仕事の悩みを書いて公開すれば、同様の悩みを抱えている人たちと話し合って一人では見つけられなかった解決策が見つかるかもしれない。
起業独立を考えているなら企画や事業計画の概案を公開してしまおう。協力者や出資者がみつかって楽に起業できるかもしれない。書くこと自体が編集者やメディア関係の人の目に留まって、オファーが来るかもしれない(僕がそうだ)。
何が言いたいのかというと、インターネットのブログやSNSといったツールを使えば、今従事している仕事とは別のレールを見つけて、人生のレールを複数にすることは容易だということ。
挑戦はいらない。というか挑戦はもう古いのだ。
書くことはブルーオーシャン
僕の場合は会社員とブロガーとごくたまに作家という三本のレールを生きている。挑戦のような無理はまったくしていない。それでいてそれぞれの立場が相互に良い作用を及ぼしている。
もし会社員一本の人生であったら、おそらくここまで順調にやれてこなかっただろう。会社員生活は何回か厳しい局面はあった。そのときはブログ活動に比重を移して精神的に逃げ場をつくって乗り切ることができた。ブルース・ウェインとバットマンのような関係性を自分のなかで持つことでうまく生きてこられたのだ。
レールを増やす方法は他にもあるだろう。だが書くことより効率的な方法はあるだろうか。仕事を終えたあと、自宅で心身ともにダルいなかでも、文章を書いてネットにあげることはできる。場所や時間も取られない。好きなとき好きな場所でスマホひとつでできる。ローリスクどころかノーリスクハイリターンだ。そのうえローコスト。
僕が不思議でならないのは、これほど簡単で挑戦の気概なく複数のルートを構築できる方法があるのに、意外と書く人が少ないということだ。つまり書くことは競争が激しくないブルーオーシャンなのだ。
あえてまとまった量の「文章」を書いてネットにアップしてみるといい。その文章に魅かれた同士が必ず見つかる。すぐに見つからなくても、書くことによって「仕事をしている普段の自分とは異なる場所にある自分」を作ることができる。
そのもう一人の自分と、普段の自分とで喜びや苦しみをシェアすることができれば、生きること、働くことは、今よりもすこし楽しく、楽になるはずだ。