人生を並走してくれるもうひとりの自分を見つけよう

30歳の僕は、会社で働きながら悶々としていた。体力はあって、仕事も充実していて不平や不満もなかった。このまま仕事を何事もなくこなしていけば同じ会社で定年まで働けるといううっすらとした未来図も見えていた。

フミコフミオ『神・文章術 圧倒的な世界観で多くの人を魅了する』(KADOKAWA)
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だが、不安もあった。「このまま平凡な会社員のまま終わっていいのか」という不安と、「何かに挑戦してうまくいってもいかなくても結局死ぬまで働くことには変わらない」という軽い絶望感にとらわれていた。

それから20年近くたったいまでも変わらず僕は働いている。それは会社員として働く自分の他に、書くことを通じてもう一人のブロガー・作家としての自分を見つけられたからだ。それぞれが僕の中で支えあってきたからこそ今でも働けているのだ。

書くことをテーマにこの文章は書かれているけれど、きっかけは何でもいい。今の自分を支えてくれる、人生を並走してくれるもうひとりの自分を見つけよう。書くことがいちばん近道である。

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