地域の猫は「みんなが見守る。みんなで助ける」

その根底には「野良猫も飼い猫も同じ命」という思いがある。

「私は野良猫だけじゃなくて、普通の飼い猫のオペもしますし、高度医療も行います。動物が好きだから、どの子(猫)も大切。野良猫にも、みんなで平等にお金をかけて助けようよ、って思うんです。だって私たちがその子たちを路頭に迷わせたのですから」

地域の猫はみんなが見守る。みんなで助ける。手術は獣医師にしかできないことだが、一般の人にもできることはある。広報が得意な人は「野良猫の里親」を募集する。ボランティアで手術の手伝いをする。猫が苦手なら、動物愛護の活動をするYouTubeを見る。売り上げの一部が動物保護団体に寄付されるようなグッズを買う。青山獣医師は「どんな方法でもいいから応援してほしい」という。

猫を愛する人が善意で何かを行うのではなく、ともに生きようとする地域になったらいい、と私も思う。(続く。第3回は2月23日11時公開予定)

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