夫婦は、家事分担より役割分担

公平に育児も家事も取り組みたいと思っている共働き夫婦がつくりやすいのが「見えない家事リスト」です。夫婦で「家事分担を公平にしよう」という目的で広まってきた「見えない家事リスト」をご存じですか? 例えば、「ゴミ捨て」という家事には、「ゴミを家中から集める、ビニール袋を付け替える、ゴミ収集日をチェックする、有料袋に入る量を入れる、分別する、時間を守って捨てる」などさまざまな項目が含まれます。この見えない家事が「リスト」になります。一般的には、家事分担量が多い妻が提示する項目が多くなります。

この「見えない家事リスト」をつくって、夫婦で家事を押し付けあっても、実はうまくいきません。リストがあることで「なんでここまでやるの?」「こんな細かくやっているのはあなたでしょ?」「やりたいほうがやりなよ」と、夫婦の家事認識ズレを際立たせ、関係が悪くなり、家庭内に不協和音が鳴り響くだけです。個人的には、最初から「見えない家事リスト」なんてつくらないほうがやりやすいと考えています。

なぜなら、見えないものは、人によっては本当に見えないからです。

それよりも、お互いが見えている「役割」をパズルのように組み合わせる。そのほうが、家族みんなが気持ちよく取り組めます。

例えば、妻は料理をする、夫は掃除をする。公園遊びは夫がメイン、絵本読みは妻がメインなど。家族はシェアハウスで過ごしているわけではないのですから、家事の「個数を分ける」のではなく、「役割を分ける」。人間は完璧ではないので、夫婦で「お互いの苦手」を補う。そのほうが、夫婦でいる意味があるはずです。

家事を公平にするために家族でいるのではなく、幸福になるために一緒にいるはずです。もちろん、パートナーが非協力的だ、分担の偏りがある、なんてご意見もあるでしょう。その場合にやるべきなのは、「見えない家事リスト」を叩きつけることではなく、「何のために家族でいるのか?」の目的確認です。家族の幸せを増やす「補完型」の考えを持っていきたいですね。

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