人事部長「普通に働いている人は会社にい続けられなくなる」
また、企業の人事部長クラスの人と話をすると必ず出てくるのが、次の話です。
●属しているのが衰退産業の場合は<タイプ2>の“普通”の人たちも、そのまま居続けることが困難となる。<タイプ2>は本来、与えられた仕事をこなし、その対価であるサラリーを受け取ることで成立しているが、業界自体がシュリンクしていく状況では、仕事の数がそもそも減るため、リストラの対象となる可能性がある。
●<タイプ3>の人たちは、企業の成長に貢献できるタイプであり、変革期において新しい情報をキャッチアップし、時代の潮流をマクロ的に把握する視野を持っているため、必然的に残るだろう。
しかし、このような人は、自らの能力を人から指示されることなく伸ばすことができるため、独立してしまう可能性もある。これは企業側のリスクとなる。特に新型コロナによって、リモートワークが進み、可処分時間が増えることで、<タイプ3>の人たちは、副業や複業をすることで、さらに自分のフィールドを増やすことできるため、いつ独立しても経済的に困らない状況になれば、即辞表を出すこともできてしまう。
上記3つの「格差」や「予測」はまさにコロナ禍の現在のような非常時において出てくるものです。
筆者が主宰する「21世紀型経営者会」(自分の人生・経営をアップデートさせたいというビジネスパーソンを集めた会議)でも、実際、大企業に勤めながら、独立の準備をしている人は少なくありません。
読者の皆さんの<タイプ>ははたして1、2、3のどれだったでしょうか。同期入社でも、キャリアを積むうちに、転落危機にある<タイプ1>になる人がいる一方、引く手あまたの<タイプ3>になる人がいます。同じ社風、同じ仕事をしていても自然と差はつく。非情な現実ですが、それは日常生活の「意識」の差が生み出すものなのです。