出合ったことがないもの同士をとにかく組み合わせる

非論理的思考をするときに使えるのが「かけあわせ法」です。

この「コーンポタージュ×アイス」のように、出合ったことがないもの同士を組み合わせる思考法で、「考える方程式」のひとつです。この「かけあわせ法」、けっこう使えます。

「かけあわせ法」のやり方は、とても簡単です。

まずは中心のキーワードを考えます。あとは、そのキーワードに目にしたもの、思いついた言葉をとにかくかけあわせてみて、奇跡の出合いが生まれるまでそれをひたすら続けるのです。

例えば、「社員の離職率を下げるプランを考える」という課題があるとしましょう。

この場合、真ん中のキーワードは「脱離職」になります。そこにどんどん言葉をかけあわせていくわけです。

・脱離職ランチ
・脱離職休暇
・脱離職表彰
・脱離職プレゼント
・まいにち脱離職
・週一脱離職
・脱離職有名人
・脱離職チャンピオン

思いつくままに書いているので、なんのことかわからないものも出てきます。

でも、こうやってかけあわせることで、「あれ、これってなにかできそうじゃないか」とか「これ実行したら効果ありそうじゃないか」なんてものが出てくるはずです。そしてアイデアの素が出てきたら、今度はさらに具体的に考えていきます。

「言われてみれば」がヒットの要素

新しいアイデアは、自分の脳の外に出て、思いもよらなかったものを出合わせることで生まれます。

例えば、大ヒットした『うんこ漢字ドリル』。「うんこ」と「漢字」の出合いをつくったことは本当に素晴らしい発想です。

柿内 尚文『パン屋ではおにぎりを売れ』(かんき出版)

言われてみれば、子どもはうんこが大好きです。この「言われてみれば」という部分がヒットするものに共通するひとつの要素です。

今回紹介したのは、「考えるの3つの基本」でしたが、著書『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』(かんき出版)ではほかにおいろいろな「考える方程式」を紹介しています。

「人生」=「考える」+「行動する」

どんなことを考えて、どう行動するか、それが自分の人生を作っていきます。「考える方程式」を、人生をよりよく生きるツールとしてぜひ活用してください。

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