小野泰輔氏の東大学位記コピーにはドン引き
もう1人の注目人物は、東京から遠く離れた熊本県の副知事を務めていた小野泰輔氏だ。日本維新の会の推薦を受け、維新も遠藤敬国対委員長が国民民主党の小沢一郎衆議院議員に支援を要請するなど力を入れている。6月9日に立候補表明した記者会見では、来年夏に予定される東京五輪・パラリンピックの「2024年への再延期」も視野にIOCなどと再交渉していくことを掲げ、小池氏批判に執念を燃やすような街頭演説をスタートしている。だが、記者会見で自身が卒業した東大法学部の学位記のコピーを手に「私も疑われていますかね?」と笑みを浮かべた姿には、さすがに「僕ちゃん、東大出ているんだよ。すごいでしょ! といわんばかりの姿勢にはドン引き」(都内の20代女性)といったあきれ声も漏れる。
他にも多くの立候補予定者が名を挙げており、オリンピック・パラリンピックがなくなった今年の夏はそれに代わるようにユニークな人物たちの舌戦が街中に響きわたりそうだ。それにしても「都知事選って、なぜ暑い時期に、しかもコロナ禍の今やらないといけないのか」という率直な疑問も湧いてくる。1400万人の都民の皆様にはマスクを着用しつつ熱中症と「3密」に気をつけて、「小池百合子とゆかいな仲間たち」の戦いという珍妙なコンテンツに注目してもらいたい。