「オンラインだけで完結はできない」
緊急事態宣言が全面解除されたことで、今では従来通り、対面形式のお見合いも行われているが、IBJでは今後もオンラインお見合いを交えながら、ハイブリッドな形で婚活をサポートしていくという。「オンラインだけで一からすべて完結できるとは思っていない」(椎名さん)といい、初期段階での効率のよさや取り組みやすいという側面は認識しつつも、あくまで副次的要素としての利用を勧めている。
2011年に起きた東日本大震災時は、将来を不安に感じたカップルが結婚するケースが相次ぎ「震災婚」「絆婚」という言葉も生まれた。椎名さんは「あのときと同様に、今後は『コロナ婚』が増えてくるのではないでしょうか」と話しており、新型コロナウイルスによる不況をきっかけに支え合うパートナーを求める人が増えるかもしれない。
積極的に人と出会うことが憚られる状況であっても、人生を共にする相手を見つけたいと思う人にとっては貴重な時間であることに変わりはない。今後、コロナ禍が収束しても、オンラインでのお見合いはさらに広がりそうだ。