社内で「えーあー人間」が出現しやすいシチュエーション
フィラーが出やすいシチュエーションというのはどういうものでしょうか? それを知っていれば、何らかの対処ができるかもしれません。
とはいえ、個別かつ具体的に挙げていくと、きっといろんな場面が出てきて、まとめきれないのではないかと思います。したがって、ここでは典型的なものを、大きく2つに分けて考えましょう。
1つは、相対する人などから「外圧」がかかったシチュエーションで、もう1つが自己の内面から外圧に対抗しようとする力、つまり「内圧」をかけられないシチュエーションです。この2つは基本的に相関しているのですが、あえて2つに分けることで、自分が置かれている状況を客観的に分析できます。
つまり、「今、フィラーが出ているのは、『外圧』の問題なのか、あるいは自分の『内圧』の問題なのか、はたまた両方なのか」と考えることができ、そこから改善の糸口をつかむことができるのです。
【フィラーが出やすいシチュエーション(外圧が強い場合)】
・スピーチ
・面接
・会議
・1対複数(セミナー、司会など)
・聞き手が権力者、有名人、怖い人
・告白やプロポーズ
・撮影されている状況
当然といえば当然ですが、あらためてこのように列挙して眺めてみると、おおよそプライベート以外の場面が多いことがわかります。
プライベートであっても、告白やプロポーズなど非日常の場面では、フィラーが出やすい。これは皆さんもきっと経験されたことだと思います。
【フィラーが出やすいシチュエーション(自己の内圧が弱い場合)
・話すこと、考えがまとまっていない
・本音と違うことを話さなければならない
・相手の質問の意図がわからず、答えに窮する
・相手の質問に正直に答えると、窮地に陥ってしまう(嘘をつきたくない)
・責任を課されている
・恥ずかしさを感じている
・緊張している
・相手の返答で運命が決まる
・カッコつけている(自意識過剰)
・相手に嫌われないか、怒らせないか、傷つけてしまわないか不安
やはり「心(感情・性格)」の安定こそが、フィラーを出さないためには重要だということがわかります。