企業で「えーあー人間」が仕事を任せられない理由

デメリット2【心が定まっていないと聞き手に思われる】

自分の中に次に何を語るべきかを探している状態のときに出る典型的なフィラーが〈えー〉〈えーっと〉〈あの〉です。身に覚えがあると思いますが、そうした内面というのは、どう取りつくろっても、恐ろしいほどストレートに聞き手に伝わってしまいます。

「この人はきっと、何を話すのか決まっていないんだな」と。

そう思われた瞬間、話し手への興味は半減することでしょう。「適当なことを言ってお茶を濁すつもりだ」と思われても仕方ありません。

デメリット3【自信がない人と思われてしまう】

聞き手が不快に思うほどフィラーを連発する人がいます。面接やプレゼンのような場であれば、いくら前向きな気持ちがあっても、「頼りない人」「自分の意見に自信がない人」という印象を持たれてしまいます。

最悪の場合、次のような負の螺旋らせん階段を転がり落ちることになります。フィラーを連発する→頼りない→自信がなさそう→仕事を任せられない→ビジネスパーソンとして信頼できない……というふうに。

デメリット4【うそをついていると思われる】
高津和彦『スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本』(フォレスト出版)

人は自分の意に反すること、内面と真逆なことを言うとき、フィラーが出やすいものです。嘘とはいわないまでも、聞き手は「きっと本心ではないんだな」といぶかるかもしれません。本心を言っているのに、フィラーが出たことによって嘘だと思われたら最悪ですよね。

このほかにも、デメリットはたくさんあると思いますが、代表的なものを紹介しました。

しかし、フィラーが出る人を一言でいえば、やっぱりカッコ悪い! これに尽きます。絶対に直しましょう。