「北朝鮮が図に乗る」と批判する産経新聞

8月1日付の産経新聞の社説(主張)もトランプ氏を批判し、安倍首相にも注文を付けている。

産経社説は冒頭部分で「危険な軍事的挑発を繰り返すことは到底認められない」と指摘したうえで、「国連安保理決議違反であり、国際社会は対北制裁をより強固にしていくべきである」と主張する。さらに産経社説は書く。

「極めて残念なのは、トランプ米大統領が、軍事挑発の責任者である金正恩朝鮮労働党委員長に甘い顔をしていることだ。おかげで北朝鮮が図に乗っている面が否めない」

「極めて残念」「甘い顔」「北朝鮮が図に乗る」など手厳しい言葉を並べて訴えるところが産経社説らしい。少々皮肉を言えば、トランプ氏の「アメリカ第一主義」を真似て「日本第一主義」を強調してきたところのある産経社説が、正面からトランプ氏を批判するからおもしろい。

産経社説は最後にこう書いている。

「安倍晋三首相は7月31日、『わが国の安全保障に影響を与えるような事態ではないと確認している』と語ったが、緊張感に著しく欠ける。新型ミサイルの脅威を国民に伝える必要がある」
「日米両政府は北朝鮮の新たな脅威を直視し、挑発を許さない姿勢で臨まなければならない」

沙鴎一歩も、緊張感を欠く安倍首相の発言は問題だと思う。日本の安全を守るのが首相の一番の務めである。それを怠っているようでは首相失格だ。産経社説にいわれるまでもなく、挑発を許さないことが重要だ。

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