激アツのリーチがかかるだけで「ドーパミン」は出る
熱中する、ハマる、というイメージの強いパチンコですが、なぜ人はパチンコにハマるのでしょうか?
その前に、今のパチンコの遊び方を簡単に説明しておきましょう。
まず、玉を弾いて盤面中央にあるスタートチャッカーを狙います。ここに玉が入るとデジタルが変動し、数字が3つ揃えば大当たり。たくさん玉が払い出されます。
ですが現行のパチンコは大当たり確率300分の1前後が主流です。ただ大当たりを待つには退屈すぎます。
そこでメーカーは人気アニメや漫画とタイアップしてデジタルを液晶化し「味方が勝てば大当たり」といったリーチ演出を付け、さらに「アニメの名場面が流れたら該当変動の大当たり期待値が上昇」といった予告を出すことで、大当たりまでの間を持たせており、高期待値のリーチ演出はユーザーの間で“激アツ”と呼ばれています。
大当たりの際には、興奮物質のドーパミンが脳内で放出されます。人気のあるパチンコ機種は、ユーザーの脳にドーパミンを放出させる仕掛けが優秀なんです。
ドーパミンは、報酬や快感が得られた瞬間にのみ放出されるものだと思われがちです。パチンコを例にすると、大当たりの瞬間。ですが実は、そうではないのです。
ドーパミン神経系は、報酬予測でも働くことがわかっています。つまり、「このリーチは当たりそうだぞ」と期待した段階でもドーパミンが放出されているということ。