新型コロナウイルスの感染拡大により全国のパチンコ店に休業要請が出る中、営業を続けた一部の店舗に批判の声が集まった。パチンコメーカー社員の内田勝太さん(仮名)は、「ゴールデンウイーク中、98.7%の店舗は営業自粛していた。それにもかかわらず世間から多大な批判を受けるのは、マスコミの悪意ある報道のせいだ」という——。
「率直に言って報道の仕方に悪意がある」
パチンコ店は新型コロナウイルスの感染リスクが高い。そう頭ごなしに思っている人が多いのではないか。そうでなくてもパチンコに対してなにかと悪いイメージがある人は多くいるのではないか。それが今回のコロナ禍で浮き彫りになってしまったように思える。なぜなら、パチンコが世間から理不尽とも言える多くの非難を浴びたからだ。果たしてパチンコ店は感染のリスクが高いという認識は本当に正しいのだろうか。
今回のパチンコ店に対するいわれなき批判について、パチンコ業界に身を置く私の個人的な見解を述べさていただこうと思う。
このコロナ禍の数カ月の間、パチンコ業界は常にバッシングされ続けていたように思う。現時点でパチンコ店ではクラスターは発生していないというのに、である。クラスターが発生しているスポーツジム、ライブハウス、夜の街等の他業種に比べて、発生していないパチンコ店の方が明らかに世間から非難を浴びていたように感じた。では一体なぜこんなにもバッシングを受ける対象になってしまったのか。
今回パチンコ店が特に非難を浴びていた理由の1つが、緊急事態宣言が出されてからの各都道府県による休業要請に応じない一部の店舗が世間から注目を浴びたからだ。テレビ等のマスメディアでは、休業要請に応じていないパチンコ店や、店に並ぶ利用客の姿を連日報道していた。私はこのような報道を見て、率直に報道の仕方に悪意があると感じた。他業種に比べ、パチンコに焦点を当ててバッシングする報道が多かったように思える。このような報道が連日流れれば、世間はパチンコが悪いと勘違いしてしまうだろう。