GW中のパチンコ店の休業率は全国で98.7%
もちろん休業要請に応じないのは良いとは言えない。しかし、勘違いしないでほしい。営業していたのはほんの一部の店舗だ。多くのパチンコ店はしっかりと休業要請に応じ、営業を自粛していた。特に大手パチンコチェーン店は軒並み営業を自粛していたのだ。事実、業界関連誌サイトの調査によれば、コロナ禍におけるGW中のパチンコ店の休業率は全国で98.7%という調査結果が出ている。これはまさに全業種の中でもトップクラスの休業率であろう。果たしてパチンコがここまでバッシングされるに値したのだろうか。パチンコが悪い、休業要請に応じていないと思っていた人はもう一度よく考えてみてほしい。大半のパチンコ店は素直に休業要請を受け入れていたのが現状である。
では、なぜ休業要請に応じない一部の店舗があったのか。それは、休業すると潰れてしまう可能性がある比較的小規模な店舗は営業せざるを得ない状況であったからだ。これは国からの十分な休業補償が無い中では、ある程度仕方の無いことであろう。本来、休業要請と十分な休業補償はセットでなければならないと私は思う。都内のパチンコ店によっては月の家賃だけでも数千万円にも及ぶ店舗もある。その他にも維持費や従業員の給料等を考えると、経済的に厳しいの一言だろう。果たしてそれに見合うだけの休業補償があっただろうか。正直、今回の休業補償はパチンコ店にとって十分ではなかったと言わざるを得ないのではないだろうか。
連日の報道でイメージは最悪に
先にも述べた通り、そんな苦しい状況下でも営業を自粛していた店がほとんどだ。これはもっと評価されるべきなのではないか。しかしながら、現実は評価されるどころか、やむなく営業していた一部の店が悪いように報道され、パチンコ業界全体のイメージの悪化につながってしまったのは残念でならない。
一方で、利用客の方はどうなのか。店の方は仕方の無い事情があると説明したが、利用客については賛同はできない。このコロナ禍において、外に出て遊びたいという思いを我慢して感染を拡大させないように家で過ごしている人がたくさんいた中で、パチンコを打って遊んでいる人がいるというのは良いとは言えない。
しかしながら、店側の立場から考えると客が来てくれないと潰れてしまうという現状があったので、利用客も店に貢献したという点では一理あるのかもしれない。だが、やはりパチンコに行くのは不要不急の外出なので、正しいとは言えない。利用客は間違いなく行くべきではなかっただろうと私は思う。
今回のこのような世間からのバッシングを受けた結果、緊急事態宣言が解除後に営業を再開したパチンコ店に客足は戻っていない。イメージが悪くなったゆえに、以前のようなにぎわいを見せていないのだ。おそらく連日の報道等によるイメージで、パチンコ店は感染するリスクが高い場所だと思っている人も多いのだろう。