ストレスホルモンが子どもの眠りを邪魔する
“疲れると眠くなるので眠る”というのは大人にとっては当然ですが、子どもはそうはいきません。なぜなら、本来は自然な目覚めを促すホルモンであるコルチゾール(通称ストレスホルモン)が過剰に分泌されるので、子どもは疲れすぎると逆に興奮してしまうことがあります。その結果、うまく眠れずにぐずってしまったり、夜泣きをしたり、早朝起きしてしまうことになるのです。
なので、子どもが疲れすぎる前に眠らせることが大事なポイントとなります。まずは子どもが眠くなったときのサイン=眠い合図をしっかりと見極めていきましょう。
眠い合図には、あくび・ぐずる・目をこするなどがありますが、この「あくび、ぐずる、目をこする」はすでに疲れすぎているというサイン。うまく寝かしつけるには難しい状態で、こうなる前に寝かしつけるのが基本です。
とはいえ、家事などをしていると眠りの合図を見過ごしてしまうことも多いはず。そこで、チェックしたいのが「子どもの活動時間」です。
“疲れすぎる前に寝かせる”を心がけましょう
表は、あくまでも目安です。子どもの成長スピードや活動量などによって前後しますので、すべての子にぴったり合うわけではありませんが、多くの場合、この活動時間を超えると、疲れすぎの可能性大。ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されて交感神経の活動が高まり眠れなくなる、という悪循環に陥るのです。すると寝つきが悪くなったり、夜中に起きるといったトラブルにつながります。
つまり睡眠トラブルを改善するには、「子どもの活動時間」と眠い合図を参考に、活動時間をオーバーする前に寝かしつけをすることが重要です。ねんねトラブルには、他にもいろいろな要因が考えられるので、これだけで解決するとは限りませんが、“疲れすぎる前に寝かせる”は、寝かしつけの大切な基本です。