金森氏も高所得者は時間の使い方に対する意識が高く、それが高所得者たる所以だと語る。「できる人ほど出勤時間が早いとよく言われますが、人が少ない早朝は周りが静かで集中しやすく、頭がクリアな状態なので、じっくり物事を考えたり、効率よく仕事を片付けたりすることに適している」と指摘する。
「仕事は時間ではなく成果(や効率)」といった働き方改革が問われる今の時代においても、高所得者は、残業が多くて退社時間が遅いため(図3、4)、必然的に勤務時間も長くなる(図5)。逆に低所得者は半数が残業なしだった。「仕事に対して真摯に長時間打ち込む傾向の強い人が、結果として高収入を得られるようになったのでしょう」とは金森氏。やはりある程度、働く時間の長さと収入の多さは比例しているようだ。