ベビーカー時代から、多弁だった

【田原】なるほど。でも、このサービスが話題になりすぎて、一日経たずにやめざるをえなくなった。これはなんでですか。

【山内】買い取り資金が圧倒的に足りなくなってしまいました。17年、質屋アプリの「CASH」にユーザーが殺到して、サービスを停止しました。CASHが買い取っていたのは、ブランドのバッグなど数千~数万円のもの。それに対して僕たちが買い取るレシート画像は1枚10円で、1人一日10枚まで。せいぜい100円なので大丈夫だと思っていました。ところが、想像以上に反響がありまして。

ワンファイナンシャル CEO 山内奏人氏

【田原】どれくらい反応があったの?

【山内】CASHは開始16時間で2万9000ダウンロードでしたが、ONEは10万ダウンロード。CASHの3倍以上も反響があるとは読めなかったです。

【田原】サービスを停止して、それからどうしたのですか。

【山内】ビジネスモデルを見直して再開しました。レシートを買い取るのは同じですが、次は広告を流すモデルです。レシートを買ったあとの画面に、企業からの広告を出します。たとえば先日発表したのは、ガソリンスタンドのレシートを買い取るときに中古車買い取り会社の広告を出すというもの。ガソリンスタンドを使う人は車を持っているので、広告をクリックしてくれる率は高いと思いまして。

【田原】サービスを停止して1週間も経っていないうちに、再開を発表した。スピード感がすごいね。

【山内】サービスを始める前から並行した広告モデルも考えていて、今回広告を出してくれたDMM AUTOさんとも話し合いを進めていました。まだ公開できませんが、ほかにも話が進んでいるところがあるので、収益化できると見込んでいます。

【田原】ところで、山内さんはまだ17歳。若くて驚きました。6歳のときからパソコンを使っていたとか。

【山内】家に誰も使っていない古いパソコンが置いてあったんです。「何、これ」と言ったら、「使っていいよ」と親が言ってくれたので、よくわからないまま触っていました。そのうちにエクセルでお小遣い帳をつけたり、ワードで家族旅行のしおりをつくるようになっていました。

【田原】6歳とか7歳で? 旅のしおりなんて、手書きでもつくるのは大変でしょう。

【山内】どうでしょう。親からガイドブックを渡されて、それを見ながらつくっていた記憶があります。

【田原】字は読めたの?

【山内】はい。親から聞いた話だと、ベビーカーに乗っているときからずっと話していて、2~3歳のころには字を読んでいたらしいです。