「将来はフェイスブック?」「あえて言うならアマゾン」

【田原】高校はもう少しで卒業ですね。進路はどうされるんですか。これだけやっていたら、大学に行く必要はないと思うけど。

【山内】悩み中です。フィンテックしかやっていないと、きっと考え方の幅が狭くなると思うんです。今日は学校で憲法の授業がありましたが、自分の事業と直接関係ない話を聞いて視野が広がりました。いますぐ必要でなくても、50年後の自分というものを考えたときには、大学で勉強するのもありかなと。

【田原】行くなら、何を勉強したい?

【山内】プログラミングより、哲学とか建築ですね。人のインフラになるようなことを学んでみたいです。

【田原】山内さんは将来、どうなっていくんだろうね。子どもたちのロールモデルになりたいとおっしゃっていたけど、山内さんにとってのロールモデルはいるんですか。

【山内】尊敬しているのは、孫正義さんとマーク・ザッカーバーグ。孫さんは世界で圧倒的な存在感を持って戦っている数少ない日本人。マーク・ザッカーバーグは、多くの人々に愛されるプロダクトをつくり続ける能力がすごいなと。スピード感もものすごいし、尊敬しています。

【田原】じゃあ将来はソフトバンクやフェイスブックになる?

【山内】うーん、あえて言うならアマゾンですね。僕はすべての経済は購買にあると思っています。最後には勝つ購買を握ったところで、いま一番強いのがアマゾンですから。

【田原】わかりました。頑張ってください。期待しています。

山内さんから田原さんへの相談

Q. 「若いのにすごい」と言われてしまいます

今日の対談では、僕も「若いのにすごいね」を連発してしまったかもしれません。山内さんがこの言葉に苦しさを感じるのは、自分に対する評価に下駄を履かせられているのではないか、自分は一人前に扱われていないのではないかという思いがあるからでしょう。

でも、気にしないでいいと思いますよ。若いことはむしろ武器なのだから、コンプレックスに感じる必要はありません。アメリカの伸びている会社は、社長がだいたい20~30代。対して日本の大企業は50~60代がほとんど。だから日本の大企業は発想力や展開のスピードで負けてしまうんです。何か言われたら、「若いからすごいんです!」と言い返すくらいでいいんじゃないかな。

田原総一朗の遺言:「若さ」を武器にしろ!

(構成=村上 敬 撮影=枦木 功)
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