タブーなのは、相手の業績と人事の話題
会食・接待の悩みでよく聞くのが「何を話していいかわからない」というもの。困ったときの救世主は、目の前のお食事やお酒の話題です。「わらびは春の訪れを感じますね」「このホタルイカは富山産でしょうかね?」など、季節や産地ネタに振れば、自然と会話が流れます。お相手の出身地に合わせた料理やお酒を用意できれば満点。お国自慢で盛り上がれること請け合いです。
逆にタブーなのは、お相手の業績と人事の話題。新聞などで知っていても、「専務さんが次期社長なんですね」などと口にしないように。お相手がその専務と派閥違いだったら、それまでのいい雰囲気が台無しに。慌てて話題を変えても、お相手の機嫌が直るとは限りません。
また、プライベートな話題もうっかり地雷を踏みかねないので、控えたほうがいいでしょう。接待相手が職場の女性と一緒の写真をフェイスブックに上げていたので、「お綺麗な方ですね」と褒めたら、実は不倫関係がバレて修羅場を迎えていた、という笑えない話を聞いたことがあります。
50~60代向けにユーミンや玉置浩二を覚えておく
せっかくの機会に懇親を深めるため、ぜひ2次会の準備もしておきましょう。サラッと1時間ぐらいで切り上げやすいお店で十分です。
先方がお好きならカラオケもいいでしょう。例えば、重役クラスの50~60代の方には、ユーミンや玉置浩二さんが人気です。一緒に盛り上がれるよう、何曲か覚えておくと役立ちます。
女性が接客してくれるクラブなどに行く場合、あまり下品なところはいただけません。見極めポイントとして、キャバクラと同じ雑居ビルに入っているお店は避けたほうがよいでしょう。
2次会の最大のポイントは、お相手を泥酔させないこと。ある知人はお相手が羽目を外してクラブの女性に抱きつくなどして、お店を追い出されてしまったそうです。お互い相当に気まずかったようで、日を改めて接待をやり直したそうです。幹事は最後まで気を抜かないようにという教訓です。