いま大手企業で「接待力」を磨く研修が人気だという。大切な取引先との会食や接待で必要なマナー・スキルについて、会食・接待のプロに聞いた。

開始時刻の20分前には着いて、お店と段取りを詰める

会食・接待の成否はお店選びがカギを握ります。お相手の食の好みはもちろん、どういう雰囲気のお店を好むのかも事前に調べておきましょう。重役クラスの方をもてなすなら、秘書の方に聞いても構いません。お相手が明らかにワイン党などでなければ、無難なのは和食です。商談がしやすいよう、必ず個室のあるお店を選びましょう。

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ご案内メールを送る際は、通り一遍の情報だけでなく、プラスアルファのひと言を添えると「気が利いている」と思われます。例えば「ここの◯◯は絶品です」などと加えれば、先方も楽しみにしてくださるはず。仕事上のお付き合いとはいえ、ワクワク感も大切です。

当日は開始時刻の少なくとも20分前には着いて、お店の方と段取りを詰めておきましょう。会食・接待の目的を伝えて席次の確認も済ませます。幹事役だからと1人で背負い込む必要はありません。お店の方をうまく巻き込んで、一緒にもてなしてもらいましょう。

店主が挨拶に来てくれるよう、あらかじめお願いしておく

初めに気を配るべきは料理を出していただくタイミング。仕事の話は食事を始める前に済ませるのがスマートです。乾杯をしてしまうと書類を広げたりしにくくなり、「まあ、詳しくはまた後日」などとなりがちです。

コース料理を予約してあれば、酒宴開始後に幹事が気にすべきは主にお酒だけです。最初はビールで乾杯でも、和食なら遅くとも3杯目あたりで、料理に合った別のお酒に移りたくなるもの。お店の人にお薦めを聞きましょう。店主が挨拶に来てくれるよう、あらかじめお願いしておけば、ワンランク上の特別感を演出できます。

フレンチの場合、ワインのボトル選びをお客さまに委ねてしまうと、お会計で仰天する羽目になることも。幹事がメニューの真ん中の価格帯を選ぶのが安全です。2本目も頼むなら、1本目よりグレードを1つだけ上げる。この方法ならワインが外れになることもなく、妥当な予算内に収まります。