「道」とは人としての在り方を示す概念

「万物の根源に道がある。道の働きは無限である。しなやかに生きる」。老子において、「道」はもはや最重要概念です。“TAO”として、英語圏でも知られており、人としての在り方を示す概念が「道」です。このような重大な意味をもつ名前を命名された私は、現在では自分の使命を、「人・組織・社会の道を照らすこと」だと考えています。もちろん、現在の私に、その使命を実現できるような度量も能力もありません。

したがって、この使命こそが、私の「道」であり、生涯をかけての目標です。私は立教大学ビジネススクールで「ミッションをどう見つけるのか」について、学生に教えています。近刊『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』は、そのレッスンをまとめたものです。この本は私自身の「道=ミッション」から生み出されたものでもあるのです。

本では仕事をしていく上で大事なミッションのつくり方を解説しています。あなたが自分の目の前にある仕事のなかから、あなた自身のミッションを見つけ出す助けになるはずです。

田中 道昭(たなか・みちあき)
立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授
シカゴ大学経営大学院MBA。専門は企業戦略&マーケティング戦略及びミッション・マネジメント&リーダーシップ。三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)等を歴任し、現在は株式会社マージングポイント代表取締役社長。著書に『アマゾンが描く2022年の世界』(PHPビジネス新書)など多数。
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