上司に「いいね!」のお返しをするべきか
公私混同が起こりやすいのもSNSの悩ましいところだ。
フェイスブックのメッセンジャーを使う職場なら、会社の人とも「友達」になってしまう。自分の投稿に上司が「いいね!」をすれば、私生活をのぞき見されているようで落ち着かない。上司に「いいね!」のお返しをするべきか、と余計な悩みも増える。さらに、上司がリア充自慢タイプで、部下に「いいね!」を要求するケースも多い。
石原さんは「フェイスブックは職場とも地続きの『世間』と心得るべき」と達観する。もはや黎明期のような気が合う人とだけ楽しめるパラダイスではない。職場にも浸透しつつあるSNSには義理やしがらみもついてきて、大人のマナーも求められる時代なのだ。
ブープラン代表取締役
NYのパーソンズ大学卒業後、現地のファッションマーケティング会社に勤務。帰国後ブープラン創業。IT活用のアドバイスや講演、執筆を行う。著書に『ITオンチ脱出大作戦』(共著)ほか。
石原壮一郎(いしはら・そういちろう)
コラムニスト
1963年生まれ。93年に『大人養成講座』でデビュー。以来、大人の奥深さと素晴らしさを広め続けている。著書に『大人の超ネットマナー講座』『SNS地獄を生き抜くオトナ女子の文章作法』ほか。