どうすれば“バズる”文章を作れるのか。『超タイトル大全 文章のポイントを短く、わかりやすく伝える「要約力」が身につく』(プレジデント社)を上梓した東香名子さんは「世の中はSNS主流となり、近年まれにみる“文章戦国時代”。読まれるウェブの文章にはタイトルの『型』があり、誰でもトレーニングすれば作れるようになる」という――。
スマイルマークが描かれたプレートを持つ人
写真=iStock.com/BlackSalmon
※写真はイメージです

Xの投稿とリライトをこなす

タイトル作りを上達させるコツは、とにかく数をこなすことです。

「でも、記事を完成させない限り、タイトルはつけられないんでしょう」と思っていませんか? そんなことはありません。

記事を書かなくても、タイトルを作成するスキルをピカピカに磨く方法があります。タイトル作りがうまくなるトレーニングを4つ紹介しましょう。

1 良いタイトルをメモして真似する

「これ、良いな」「おもしろいな」などとピンときたタイトルに出会ったときは、メモをとっておきましょう。

メモをとるのは、スマホのメモアプリでも、手書きのノートでもOKです。定期的に見返せば、アイデアの創出元になります。

記事のジャンルは偏らずに、なるべくたくさんのメディアに触れると良いでしょう。自分と興味がかけ離れている記事でも、タイトルだけはメモしておくこと。メモしたら、自分の記事だとどんなふうにアレンジできるか、頭の中で考えるようにします。これをくり返すことで、印象的なタイトルを思いつくことができるようになります。

ちなみに筆者の場合、いいなと思ったタイトルには「#タイトル職人」とつけてXに投稿しています(画像1参照)。これを定期的に行うことで、「良いタイトル」の知識が蓄積されていきます。タイトルを考えるのに行き詰まったときは、見返すだけでも参考になります。

【画像1】「#タイトル職人」はこんな画像
出典=『超タイトル大全』プレジデント社
2 ネットニュースをリライトする

パッと目についたネットニュースのタイトルを、自分流に書き直してみる(リライト)トレーニングです。

このとき、文字数を気にする必要はありません。「もっとこういう書き方ができるのではないか」と、頭の中で想像力を自由に働かせましょう。アレンジ例は後述します。

思いつくままにどんどんリライトすると、瞬時にアイデアを思いつくようになります。前回ご紹介したように、タイトルに数字を入れたり、冒頭にキャッチーな言葉をつけてみたりするなどして、簡単なところからチャレンジしてみましょう。

アレンジ例
BEFORE 小麦粉でつくる「簡単ホットケーキ」レシピ
AFTER たったの4STEP! 小麦粉でつくる「簡単ホットケーキ」レシピ