いざというとき、自分の身を守ってくれるものは何か。その筆頭は「法律」だ。「プレジデント」(2017年10月16日号)の「法律特集」では、8つの「身近なトラブル」について解説した。第7回は「ネットサービス」について――。(全8回)
「承諾」ボタンは、契約書へのサインと同じ
インターネット上のサービスを利用する際に、たびたび必要となるのが「利用規約」の承諾だ。利用規約とは約款(定型的に定められた契約条項)の一種で、サービス内容、禁止事項、免責事項などが記されている。利用規約に承諾した場合、原則として、それが契約の内容となる。ネット上のこととつい軽く考えてしまいがちだが、利用規約の承諾は「契約書へのサイン」だと理解しよう。
利用規約の中に利用者に一方的に不利な条項が含まれる場合などには、消費者契約法などで無効と判断されることもある。しかし、法律で守られているから安心と考えるのは早計だ。通常、事業者は、利用規約に基づいた対応を行い、争いになった場合に利用規約が無効かどうか、裁判で判断されることになる。数千円、数万円の取引で、事業者側と裁判で争うことは、現実的ではないであろう。
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