Diagnosis:3
いつも予定通りに終わらない
時間の使い方が上手くなるポイントは、タイムスケジュールに、成果を書き込むことです。
予定通りに終わったら○。終わらなかったら「何に時間がかかったか」「どんな失敗があったのか」というメモを残しておきます。
すると「自分にはどういう仕事の仕方が向いているのか」「どんなイレギュラーが起きやすいのか」「このタイプの仕事はどの時間帯にやればはかどるのか」といった傾向が見えてきます。さらに「この手の資料は結局使わないんだな」「この作業は頻度を減らしてもいいな」といったことも見えてきます。自分の行動と効率を可視化することで、行動を修正し、効率をより高めていくことができるのです。
このように客観視できるかたちで情報を蓄積し、効率のよい仕事のリズムを体系化していけば、他人に説明できるようになります。それを基にして長時間労働を強いる上司に異論を唱えることができるかもしれませんし、チームの仕事の効率を上げることにつながるかもしれません。「働きすぎ」をやめ、短時間労働で成果を出せるビジネスマンになるために、仕事の仕方を変革しましょう。(一川氏)
Diagnosis:4
優先順位がつけられない
重要な仕事や頭を使う仕事は、1日のうちのなるべく早い時間に持ってきます。早いうちに始めることで「難しい仕事は後回しにしたい」という逃げの心理を断ち切ります。どんな作業でも進めば進むほどモチベーションが上がり、積極的になるというのは人間にも動物にも共通した行動的特性の1つです。重い仕事を先に終わらせてしまえば、1日の後半はいいモチベーションのまま、比較的簡単な仕事をこなしていくことができるでしょう。
「メール応対で午前が終わる」という人がいますが、非常に効率が悪いので重要なメール以外は午後に回しましょう。パソコンを使う仕事は、自分が感じている以上に時間が早く経過するので気を付けてください。パソコン操作はあちこちに短い待ち時間が潜んでいるため、時間制限を設けたほうがよいです。
集中しているときに邪魔が入ると、もとの集中状態に戻すのに時間がかかります。作業効率を高めたいときは、邪魔なものを遮断した環境をつくりましょう。「LANケーブルを抜く」「電話をオフにしておく」というのは非常に効果的です。オフィスがフリーアドレスであれば、人に話しかけられないような場所に移動するのがよいでしょう。(一川氏)