そのためには、山笠も変化していくべきだと大野は言う。
「何を残して、何を変えていくのか。これは、山笠も企業も同じです」
歴史文献を読み込んだ川原武浩によると、山笠は、山の様式や身につけるものなど、時代とともに工夫して変わり続けてきた祭りなのだという。
博多商人による自治都市の民主的な風土を受け継ぐ山笠が、 次世代に向けて、守るべきこと、変えるべきことを新しく示す時期にもさしかかっているようだ。
=文中敬称略
▼第3回:山のぼせ「ふくや」物語(3)中州の男が熱中する"博多山笠"の理不尽さ
http://president.jp/articles/-/22824
ノンフィクションライター。1967年熊本県生まれ。「人物と世の中」をテーマに取材。2009~14年北京在住。ニュースにならない中国人のストーリーを集積するソーシャルプロジェクト「BillionBeats」運営。福岡・住吉の夜間保育園「どろんこ保育園」のノンフィクションを今秋上梓予定。
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