ウソに動じず騙されず先回りして封じ込め!
ビジネスはお互いを信頼するところからしか始まらない。関係継続に期待するなら多少の無理も聞いておこうかとなる。
「ケース(1)の場合など、引き受ければどんどん追加の無理難題がくるでしょう。『悪いようにはしない』と聞いた場合、たいていもっと悪いことになります。しかし、それもこちらに“そういうものだ”と心の準備があれば、受け止めることができる。不測の事態にオロオロしないのが大人のたしなみです」(コラムニスト 石原壮一郎氏)
逆にこちらが仕事を頼んでいるのがケース(2)で、相手はこちらが理解しない専門知識を盾に、煙に巻こうとしている。
「専門家には真正面からぶつかるより“質問をズラす”作戦が有効です。このケースならB社の件はあえて伏せ『この技術で設計した経験はありますか?』『それはいつですか?』『その後、新技術が出た可能性は?』と、逃げ道を塞ぎながら“できる”の返答を引き出すのです」(弁護士 荘司雅彦氏)
相手にウソをつかせない質問力を身に付けることも必要だ。