イザというときは労基署に「記録データ」提出

今後、残業規制が厳しくなると、持ち帰りだけではなく、早出残業という形でしわ寄せがいくことになる。

前出・労基署の関係者は次のようにアドバイスする。

「終業後の残業と同じように毎日朝何時に出社して仕事をしているのか、パソコンなどに出勤時間を記録するなどデータを記録してほしい。証拠があれば我々も動きやすくなる」

今後、残業の上限規制による法的リスクを回避するために社員にしわ寄せしてくる会社もあるだろう(やり残しの仕事は会社でやってはならない。その代わり、“無報酬”で自宅や早出でノルマを果たせ)。

社員自身が自己防衛する意識が問われてきている。

関連記事
日本企業が長時間労働をやめられないワケ
残業代が出なくなると社員は本当に「早く帰れる」のか?
朝残業で時間外手当をきっちりもらう法
プロ野球選手が残業代をもらえないのは違法?
あなたの会社は大丈夫? ブラック企業「7つの真実」