【基本のフレーズ】

◆お願いいたします。/お願い申し上げます。
――依頼では最も一般的なフレーズ。「ぜひ」「よろしく」とあわせて使うこともできる。

◆~いただけると幸いです。
――「可能であれば」と控えめにお願いしたいときに。かしこまった言い方なら「幸甚です」。

◆ご一考願えますでしょうか。
――遠回しな言い方だが、相手に主導権があることが伝わり、控えめな印象を与えられる。

◆~いただければと存じます。
――具体的に、確実にやってほしいという強い要望を、できるだけ丁寧に伝えたいときに。

◆ご教示ください。
――より親しい相手には「教えてください」でもいい。断りづらいフレーズのひとつ。

◆恐縮ですが~/恐れ入りますが~
――お願いを切り出す前に使う便利なクッション言葉。

◆誠に申し訳ないのですが~
――相手が嫌がる可能性がある依頼をするときに。「申し上げにくいことですが~」とも。

◆誠に勝手なお願いですが~
――身勝手なことを承知しているときに使う。「誠に厚かましいお願いですが~」とも。

◆ほかならぬ○○様に~
――「ほかの人ではダメで、あなたにこそ」というニュアンスは好意的にとられやすい。

【“逆効果”の恐れがあるフレーズ】

◆~してください。
――明確に言い切りたくなることもあるだろうが、内容によっては命令と受け取られることも。

◆ご確認願います。
――「ご確認ください」と同じく一方的に感じる人も。「ご確認をお願いいたします」が丁寧。

◆お手すきのときに~
――相手を慮っての言葉だが、「いつ」が曖昧だと後回しにされてしまう危険性がある。

◆ご依頼をさせていただきます。
――「依頼してやる」という上から目線を感じさせる。「ご依頼申し上げます」ならOK。